「くすぶっていた2年間。ファッションを学ぶなら今しかない」
―― 佐藤さんがファッションに興味を持ち始めた時期やきっかけについて教えてください。
佐藤 高校生になってからです。SNSに触れて、たくさんのおしゃれな服を見るようになったことが大きかったですね。青森の実家の周りにはお店自体が少ないんですよ。だから、SNSで気になった服をオンラインストアで購入したり、旅行に行ったときにまとめ買いしたりしていました。友だちをトータルコーディネートしたとき、目を輝かせて凄く喜んでくれたことも、よりファッションを好きになる出来事でしたね。
―― 服が好きという気持ちから、ファッションの学校に進むこともすんなり決まったのでしょうか?
佐藤 実はファッションの学校に行きたい気持ちはあったけれど、進学すること自体を諦めかけていたんです。高校3年生の時に感染症が流行り始めてしまって。卒業して2年間は地元でアルバイトをして過ごしていました。でも迷いはずっとありました。だから少し状況が落ち着いてきた時期、家族にどうしても上京してファッションを学びたいことを打ち明けて、ライフプラン的なものをプレゼンしました。
―― 青森と東京だとかなりの距離がありますから、心配するご家族の気持ちもわかります。でも、こうして今ここにいるということは背中を押してもらったんですね。
佐藤 はい。尊敬する祖父の後押しが大きかったです。心配しつつも応援してくれていますね。帰省した時に祖父と会うのがいつも楽しみです。
オーストラリアを満喫するためのラフコーデ
「テーマと自分らしさを合わせて、新しいファッションブランドを」
―― そして今現在、スタイリングやファッションビジネスなどを実際に学んでいるわけですが、佐藤さんの好きな授業は何でしょうか?
佐藤 ブランド研究の授業が好きです。既にあるブランドを深堀していく一方で、先生が出すクラス共通のテーマと自分らしさをミックスさせた新しいブランドを企画する授業でもあります。これが本当に楽しくて、プロデューサーのようにブランドのコンセプトから考えて、取り扱う商品のテイストも決めて、サンプル品を作ってルックブックやPVを作るところまでを経験できます。
―― インプットだけじゃなくて、アウトプットの機会もそれだけの密度で用意されているのですね。
韓国の美術館へ。独学で勉強して、今は字幕なしで韓国ドラマを見ることも
佐藤 難しいけど楽しい授業です(笑)。先生は、凝ったところや工夫したところを的確に見抜いて評価してくれます。だから、先生のアドバイスには説得力があるんですよ。嬉しいですし、やりがいも大きいです。クラスメイトが考えたブランドを見るのも興味深くて、それも勉強になります。共通のテーマなのに、こんなに個性が出るんだって驚きが毎回ありますね。
―― 学生のこだわったところや頑張ったところを見逃さずに、ちゃんと気づいてくれる先生がいるのは心強いです。
静岡の友達の古民家に馴染む、デニムセットアップコーデ
佐藤 わかってもらえている安心感があります。「そうそれ、その通りです」みたいな(笑)。他にも、織田ファッションのスタイリスト科では、今話したブランド研究やコーディネートに加えて、ヘアメイクやネイルも学べるので、入学前からカリキュラムの幅広さに惹かれていました。
「高校時代に嬉しかったこととファッション分野に進んで見えてきたこと」
―― 実際に全国流通するファッション誌のページを企画する授業もありますし、経験できることはかなり多いですよね。佐藤さんのこれからの目標は何でしょうか?
佐藤 具体的なカタチはまだ決まっていないのですが、自分で何かをプロデュースする仕事がしたいなと考えています。
―― 最初の質問で、高校時代に友人をトータルコーディネートして凄く喜んでくれたって話してくれましたね。
ウォタボムで1番目立つためにとびきりカワイイを詰め込んだコーデでライブ参戦
佐藤 そのときのことは忘れられないです。影響を受けていると思います。上京してこの学校で学んでいくうちに、いろいろなものを目にしたり体験したりするようになって、自分ならどうプロデュースするだろうって考えることも増えていきました。例えばアパレルショップを開くなら、店舗のレイアウトはこうして、こういうディスプレイにしてとか。ファッションECサイトを運営するなら、デザインはこうして、こういう写真の撮り方をしてとか。
―― 高校時代に感じた嬉しさに、学校での学びが繋がっていっているのかなと感じました。
花びらみたいなトップスにお花の刺繍が咲くバッグを合わせてネモフィラを見に行ったとき
佐藤 学校での学びもそうですし、東京っていう場所自体が勉強になることばかりです。いつもの帰り道から少し逸れて歩くだけで、こだわりの感じられる古着ショップや古本屋、カフェに出会うことはよくあることです。少しの遠回りでインスピレーションがもらえるのは上京して良かったなと思うことですね。アンテナを張り続けて自分のこれからに活かしていきたいです。
先輩が学んでいる学科
在校生と直接話してみよう!
織田ファッション専門学校の
オープンキャンパス!

ファッションアイテムを製作

ファッションの仕事を体験