「自分に合う服が無い。でも、もし自分で作れたら…」
―― 涌井くんがファッションに興味を持ち始めた時期やきっかけについて教えてください。
涌井 ファッションに興味を持ち始めたのは高校2年の修学旅行の直前です。ずっと運動部であまり私服を着る機会がなかったのですが、急に数日分の私服が必要になりました。でも、探しても探しても自分の身長に合う服はなかなか見つかりませんでした。ファッションが好きになったからではなくて、服選びで不便を感じたことがきっかけになりました。
―― ファッションの学校に進学を決める動機としてはとても珍しい気がします。意識せざるを得なくなったという。涌井くんは身長が192cmあるとのことで、服選びが難しいのは想像つきます。
カメラマンの方に撮ってもらったスナップ
涌井 はい。そういった悩みを感じ始めたのが進路を考える時期と重なって、ファッション分野の学校のオープンキャンパスに参加するようになりました。
「立場関係なく自分を持っている人たちが集まる場所」
―― タイミング的にちょうど重なったんですね。涌井くんがファッションの学校に入学して驚いたことや発見したことは何かありますか?
美容学生の友人の作品撮りに協力
涌井 先生もクラスメイトも先輩も皆んな個性的なことです。ファッションへのこだわりが強い人ばかりが集まっています。一人ひとり自分を持っていて、それが服にも表れているのを感じます。
―― ファッションの学校ならではの出会いもあると思います。他の学校だったら中々出会えないタイプの人とか。
サマーフェスタでランウェイを歩いたとき
涌井 そうですね。もう卒業してしまいましたが、自分が1年生だった当時にサマーフェスタ1のファッションショーのリーダーをしていた先輩がすごく格好良くて。皆んなを引っ張っていける人柄はもちろんですが、ファッションセンスや着こなしの面で今でも憧れの先輩です。
「授業で作った服がそのまま普段着に」
―― 憧れの人がいると日々のモチベーションが上がりますよね。涌井くんが一番好きな授業は何ですか?
修了ショーでランウェイを歩いたとき
涌井 服飾の授業が一番好きです。自分の思い通りの服を作れるのは楽しいなと思います。完成したときの達成感はたまらないです。
―― 服飾はまったくの初心者からのスタートと聞きました。最初から楽しめましたか?
涌井 やっぱり最初はかなり難しいと感じました。ただ、楽しさは最初からありました。少しずつ慣れていって、今では自分で作った服を着て出かけることもあります。メンズ服を授業で作るときはサイズも自分に合ったものを作れますし、そのまま普段着になっています。
「悩みを解決するための道と、忘れられない体験」
―― 早くもファッションの学校に進学するきっかけになった伏線を回収してますね。それでは、涌井くんが今思い描いてる将来像を教えてください。
涌井 実はまだ迷っていて、デザイナーかショーモデルが自分の中での候補です。デザイナーになりたい理由は、やっぱり自分が感じた服選びでの不便ですね。自分と同じ、身長が高くて服選びに困っている人のための服をデザインしたいと思います。
―― そこが涌井くんにとっての進路のスタートですもんね。一方でショーモデルはどうして?
新宿ファッションフィールドでモデルを務めたとき
涌井 ファッションショーのモデルとしてランウェイを歩かせてもらったとき、大勢の人に注目されることの楽しさを味わいました。今はInstagramで被写体活動にも取り組んでいます。どちらの道に進むことになっても、経験を積んで少しずつ影響力を持つことが将来に繋がると期待しています。
―― 本日取材をさせていただいて、涌井くんならどちらの方向にも進める可能性を持っていると感じました。応援しています!
1 サマーフェスタ…学生が創るファッションショーと業界で活躍するプロたちによるトークイベントが合わさった、年に1度だけのオープンキャンパス。
先輩が所属している学科
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織田ファッション専門学校の
オープンキャンパス!
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