ページ企画チームへインタビュー!

『mini』2022年4月号 コラボ

ファッション誌『mini』とスタイリスト科によるコラボ授業!

毎年恒例になっているティーン向けのファッション誌『mini』とのコラボ授業。発売中の『mini』2022年4月号に、織田ファッション専門学校スタイリスト科の学生が参加。「新学期 クローゼット着まわし」をテーマにした記事が掲載されている。制作の裏側に迫るため、ページを企画した4人を取材した。

左から、村木さん、鈴木さん、町田さん、浅利さん

※2022年2月15日(火)に行われたインタビューです。


「ストリートをベースに幅広い系統のコーデが掲載されているファッション誌」

織田ファッション専門学校_ファッション誌を読む学生

―― ファッション誌『mini』の印象はどうですか?

町田 ストリートファッションの入り口といえば、『mini』って印象があります。私は織田ファッション入学前から読者です。ストリートファッションの中にモテを意識した要素が取り入れられていて、それがまた良いんです。ページ数も絶妙で読みやすい文量です。

村木 私も読者です!『mini』はシンプルだけど可愛い表紙が目を引きますね。紙の質感が特徴的で手に取ってみたくなる魅力もあります。あとは、付録の豪華さと実用性には毎回驚かされます。

織田ファッション専門学校_ファッション誌「mini」の魅力について語る学生

鈴木 ストリートファッションをベースにしながらも、いろんな系統のコーディネートを取り扱っているので、幅広い読者層を意識していると思います。また、真似しやすいコーディネートが多いです。

浅利 1冊でファッションに関する幅広い知識を得られるので、おしゃれ初心者の方にも特におすすめです。掲載されているコーディネートはプライス的にも手が出しやすく、もちろんセンスもあって、色の組み合わせでおしゃれを演出されています。

「私たちと年齢の近い学生がおしゃれに新生活をスタートできるように」

―― 今回のページのテーマは「新学期 クローゼット着まわし」ですね。意識した読者層やこのテーマに込められた思いを教えてください。

鈴木 春号ということで、新生活のスタートをテーマに、私たちと近い年齢の学生をターゲットにしました。

織田ファッション専門学校_着まわしをテーマにした背景を語る学生

町田 週に5日は制服を着ていたのに、毎日私服を着ることになる人が増える時期です。いきなり多くのアイテムを買い揃えるのは難しいですし、そんな中でもおしゃれなコーデを目指そうとすると、「着まわし」は避けて通れないですよね。だから、「これさえ持っておけば!」というアイテムをピックアップして、手軽に可愛く新生活を始められるような提案をしたいと思いました。

村木 今回のテーマを決めるにあたって、『mini』以外のファッション誌も読んだり、SNS上で#ストリートファッションで検索したりしました。テーマにある「クローゼット」のキーワードもリサーチした上で目に付いた言葉です。

「着まわしをテーマにしたからこその難しさ」

織田ファッション専門学校_プレスルームを訪れた学生

―― はじめてページを見たとき、率直にこの限られた点数のアイテムで一週間分のコーデを考えるのは難しいだろうなと感じました。

村木 はい。今回私たちが担当したページには7種類のコーデが掲載されています。でも、10種類のアイテムしか登場していません。なので、一つひとつのアイテムを少なくとも2回以上着回すことになります。

織田ファッション専門学校_着まわしをテーマにしたことでの難しさを語る学生

浅利 「あのコーデには合うけど、このコーデには合わない」ってアイテムは採用できないですし。アイテムをひとつ変えようとすれば複数のコーデを組み直さなくちゃならないので。7種類のコーデを同時に考えないと成り立たないのが難しかったです。

「限られた選択肢の中であっても『mini』らしさを大切に」

織田ファッション専門学校_プレスルームでリースする服を選ぶ学生たち

―― まるでパズルみたいですね。そんな縛りがある中でも、春っぽさを感じられる色や特徴的なシルエットのアイテムが使われていますよね。

町田 様々なテイストのコーデを紹介していますが、どれも共通して『mini』らしい色やストリート感を意識しています。例えば、掲載されている韓国コーデは全体的に春っぽく爽やかで、靴下の色も差し色になっているところが『mini』らしいですね。可愛らしい印象だけど、スニーカーやキャップを合わせてストリートカジュアルに仕上がっています。

織田ファッション専門学校_コーディネートを組む際に意識していたことを語る学生

鈴木 きれいめコーデの方では、同じくトレンドを意識した色使いをしながらも、モノトーンのアイテムを合わせて大人っぽい着こなしになっています。小物も使って違いを出して、似たようなコーデにならないように工夫しました。

浅利 10種類あるアイテムの中でも使いこなすのが難しかったのはダントツでワンピースです。本来ならこれひとつでコーデが決まってしまうようなアイテムで、素材がシアーなことも難易度を上げる原因になりました(笑)。

村木 今回の企画はブランドの『WEGO』とのコラボレーションということで、何でも使っていいわけではなくて同ブランド内のアイテムを使ってコーデを組む必要がありました。だから、イメージ通りのアイテムが揃わないこともあって。常に皆んなで情報を共有しながら進めていました。

「最初は緊張したけれど最後には感動が…」

織田ファッション専門学校_撮影セットの様子

―― ワンピースの使い方はかなり変化球というか、スタイリスト科の皆さんならではの工夫を感じるコーデだと思いました。ところで、当日の撮影はいかがでした?やっぱり緊張しましたか?

鈴木 そうですね。当日は慣れない空気感ということもあって最初は緊張しました。雑誌の撮影に立ち会うことなんてそうそう経験できることじゃないですし。

織田ファッション専門学校_フェイスシールドを着けて撮影の補助をする学生たち

浅利 感染症対策で全員がフェイスシールドを付けながらの現場で、他愛のないコミュニケーションでさえ取りづらい部分はありました。それでも、少しずつ打ち解けることができたと思います。

町田 モデルの木内舞留さんがめっちゃ可愛くて、「可愛い!」ってずっと言っていました(笑)。

村木 うちの先生たちは慣れているので盛り上げてくれて、つられて私たちも少しずつリアクションが取れるようになっていきましたね。

織田ファッション専門学校_撮影した写真のチェックをする学生たち

浅利 撮影の最後の方では緊張もほぐれて、撮った写真を皆んなでチェックしてその出来に感動しました。

―― それでは『mini』とのコラボ授業を終えての皆さんの感想を教えてください。

織田ファッション専門学校_ファッション誌とのコラボ授業について語る町田さん

町田 高校生の頃、『mini』を読んでいたときにodaの先輩が企画したページを見つけました。私にとってはその頃からずっとやってみたいと思っていた授業だったんです。織田ファッション専門学校に入学を決めた1番の理由になったくらいに、思い入れが本当に強くて。だからこそ大変なこともありましたけど、それも含めてとてもやり甲斐を感じています。実際にこうして誌面になったことが嬉しいです。

織田ファッション専門学校_ファッション誌とのコラボ授業について語る鈴木さん

鈴木 自分たちの企画がファッション誌に掲載されることにもちろん不安はありましたが、皆んなで意見を出して協力しあって良いページが出来上がったと思います。見開き1ページを作るだけでもすごく大変だと実感しました。読者の皆さんの参考になるように意識して、誌面制作から付録の企画まで毎月手掛けている編集部の方々を改めてすごいと思いました。

織田ファッション専門学校_ファッション誌とのコラボ授業について語る浅利さん

浅利 はじめての経験ばかりでした。学校だけでなく、『mini』編集部の方々やブランドの『WEGO』の方々にもご協力いただいて、とても大きな企画だったと感じています。全国に流通するものなので、自己満足で終わらせられません。読者の皆さんも納得できるようなページに仕上げることはプレッシャーでもあり、良い刺激でもありました。また、クラスメイトと協力してひとつの仕事を成し遂げたことは良い思い出になりました。

織田ファッション専門学校_ファッション誌とのコラボ授業について語る村木さん

村木 イメージがだんだんカタチになっていく過程で、不安でいっぱいになることもありましたし、期日に追われることもありました。それでも、モデルの木内舞留さんが私たちの組んだコーディネートを着ている瞬間や、出来上がった誌面を見た瞬間に理想が現実になったような達成感とやりがいを感じました。編集部の方々やスタイリストさん、先生からアドバイスをたくさんいただいたので、自分の成長に繋がったと思います。そして、励ましてくれたり褒めてくれたり、完成するまで支えてくれたクラスメイトの皆んなに心から感謝しています。

織田ファッション専門学校_ページ企画学生の集合写真

―― インタビューお疲れ様でした!

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