2024年度、本校のパンフレットとHPのメインイメージにファッションデザイン科の奥村さんデザインの作品を起用!
自身でモデルも務めた彼女に制作秘話をインタビュー!
奥村 遥花さん [ファッションデザイン科/長野県 豊科高等学校出身]
―― この度は衣装提供だけでなくモデルとしても協力いただいてありがとうございます。この作品を製作したのはいつですか?
奥村 昨年の夏に、サマーフェスタのファッションショー出展に向けて製作した作品です。
―― サマーフェスタは学生主体のファッションショーが見られるオープンキャンパスですね。毎年、ひとつの大きなテーマから派生した個性豊かな作品がランウェイを歩いています。この作品のコンセプトはなんでしょう?
奥村 風化をコンセプトにしました。でも、実はコンセプトを考えると同時に、こういう作品を作りたいっていうイメージが既にありました。ミリタリー系のファッションが好きで、この機会に挑戦してみたかったんです。コンセプトと表現したいことが上手く結びついて仕上がった作品です。
―― 切なさも感じる奥深い作品ですね。デザインが終わり、実物製作に移ったときはほぼイメージ通りに進みましたか?
奥村 デザイン段階から少しずつ変わっていきました。不規則に膨張させるディテールがあるのですが、それは製作時に縫製が大変で試行錯誤した部分です。デザインは私ですが、製作はクラスメイトと一緒に取り組んだので、案を出し合いつつ、より良い作品を目指しました。
―― 実物作品を見ると、今話に出た部分もそうですし、段階的に色が変わっていくグラデーションのような箇所にも目が行きます。
奥村 それは地層をイメージしている部分ですね。地層は積もったものが風化していく中で削られて作られていくので、この作品にぴったりの要素です。先ほどの記憶にも繋がるのですが、忘れてしまう思い出もあるけれど、それは無くなったわけじゃなくて、自分の中で層になって残っていることを表しています。
―― 切ないコンセプトではありますが、確かな希望も感じます。ドラマチックで素敵な作品です。