ページ企画チームへインタビュー!

『mini』2019年5月号 コラボ

ファッション誌『mini』とスタイリスト科がコラボレーション!

発売中のティーン向けのファッション誌『mini』2019年5月号に、織田ファッション専門学校スタイリスト科がタイアップで参加。「ロンT」のコーデをテーマにした記事が掲載されている。制作の裏側に迫るため、ページを企画した4人のチームメイトを取材した。

左から、加瀬さん、鈴木さん、渡辺さん、小柴さん

※2019年2月21日(木)に行われたインタビューです。


「『mini』は中心をティーンにしながらも、幅広い層を意識してるのかなって」

―― ファッション誌『mini』の印象はどうですか?

渡辺 スポーティで、ストリートで、カジュアルで…。10代向けの雑誌って印象を強く持たれがちだと思うけど、それより上の世代の女性に向けても参考になるコーデを紹介してますよね。中心をティーンにしながらも、幅広い層を意識してるのかなって。

加瀬 付録すごい…

小柴 それな。

加瀬 うん。毎月付録も豪華です。

―― 好きな授業は何ですか?

小柴 ブランド研究が好きです。自分の好きなものと、ファッションに関するものを組み合わせて、新しいブランドを提案するのが楽しいです。

鈴木 ヘアメイクの授業が好きです 。ヘアメイクの経験なんて今までなかったし、とにかく新鮮でしたね。

加瀬 私もヘアメイク好きですね。スタイリストやファッションの勉強をしながら、ヘアメイクも学べる学校ってなかなかないんですよ。珍しいですよね。

「スタイリストの仕事って本当に幅広いんだなあって思いました」

―― 皆さん、インターンにも参加してますよね。印象的だった経験はありますか?

渡辺 私は、自分の大好きな[ALEXANDROS]1と同じ現場で仕事できたのが感動しました。生歌も演奏も聞けちゃったんですよ!本当にテンション上がって!こういう自分の好きな人たちと同じ現場で仕事できるのも、スタイリストの楽しみのひとつなんだなって。

1 [ALEXANDROS]…日本のロックバンド。

加瀬 私は卒業生のイベント会社2が運営に関わっているポケモンの展示会に、スタッフとして参加したのが印象的です。ピカチュウもいて(笑)。スタイリストの仕事って本当に幅広いんだなあって思いました。

2 卒業生のイベント会社…KuRoKo inc. ファッションショーなどを中心にイベントの企画から、演出、運営までを一貫して行っている会社。織田ファッションの学内コンペティションOFDCの企画運営にも携わっている。

「ロンTには、『mini』っぽさを感じました」

―― 皆さんが企画したページは「ロンT」3がテーマですよね。どんな経緯で「ロンT」を中心に企画することにしたんでしょう?

3 ロンT…一般的には袖の長いTシャツを指す。ストリートはもちろん、様々なテイストのファッションに合わせることのできる万能なアイテム。

小柴 皆で意見を出し合って、「ロンT」にしようって決めました。

鈴木 候補は他にもいくつかあったんですけど、「ロンT」は着回しできるし、良いテーマになるかなと。

渡辺 「ロンT」はいつでも着られるからね。そして、そこにトレンドを合わせていくっていうのが、今回のコンセプトです。

小柴 『mini』っぽさを意識したっていうのも大きかったです。「ロンT」には、その『mini』っぽさを感じました。

「正直テーマがブレそうになったこともあった」

―― 4月号のページを企画したチームは、「オレンジ」というカラーからのアプローチでしたが、このチームは「ロンT」というアイテムからということで、別方向ですね。

鈴木 そうですね。着回しを中心に企画を考えると、アイテム寄りのページになります。

渡辺 でも、はじめはカラーも意識してました。流行色をいくつか調べて、ページに合わないものは少しずつ減らしていって。逆にそれで苦しくなったところもあったんですけど…

鈴木 そうだったよね。はじめ企画のプレゼンをしたときは、テーマがブレてて「今ひとつだな…」って手ごたえを感じなかったのも正直なところで。

渡辺 アイテムもばっちり決めて、カラーもばっちり決めて、一体私たちはどっちをテーマにしてページを作っているんだろうって。

鈴木 それを修正しようと決めたきっかけは、指導してくれたスタイリストさんからのアドバイスでした。

「イメージとしては、各コーデに対してリーダーがいるような感じ」

―― 今回、企画の進行は渡辺さんが中心だったとのことですが、いかがでしたか?

渡辺 私は周りの皆に助けてもらいながらやってたので、大変なのはそうなんですけど、楽しくやっていたほうで。しいて言うなら、ページを作るために必要なアイテムや交通費などの領収書の処理が大変でした(笑)

小柴 ページ内のコーデについては、ひとりひとりの意見を尊重してやってたよね。

鈴木 イメージとしては、各コーデに対してリーダーがいるような感じ。各々が部分的にリーダーでした。それが合わさって、ひとつのページになった。

渡辺 そう!それが言いたかった(笑)。だから、全体的な取りまとめは私だったんですけど、いちばん焦ったのはさっきも言ったように領収書関連…。これは慣れないと難しいです。

「コーデを組むのは、やっぱり楽しいです」

―― 今回の企画を進めていて、楽しかったのはどんなことですか?

小柴 コーデを組むのは、やっぱり楽しいですよね。自分の中で、「これ!」って決めてたのがあって、ある程度イメージは固めてて、スタイリストの石井さんに見てもらったら、すぐに良い反応がもらえたんですよ。それが嬉しかったし、楽しかったです。

渡辺 私は逆で、最初に提案したコーデは季節感が少しずれているところがあって。「5月号でこのコーデは厚着なんじゃないか」って、『mini』編集部の方からの指摘を受けました。一からコーデを考え直しました。そこからはSPINNS4の店舗に走って、アイテムをまた探して。一発OKにならなかったのは残念だったけど、もう一度考え直すのも楽しかったです。

4 SPINNS…原宿から全国に向けて、メンズ・レディース問わず、ファッションやカルチャーを発信しているティーン必見のブランド。カジュアルなファッションアイテムを取り扱っている。

鈴木 僕も予想外なことが楽しかったです。紙面に載るものだから当然、店舗に行く前にどんなアイテムを揃えるのかを決めてから行くんですよ。でも、実際に自分のイメージ通りのアイテムすべてが店頭にあるとは限らなくて。そうなると、その場で近いコーデを皆と相談して考えます。靴下ひとつですごく迷いました(笑)。そういうのが思い出に残ってます。

加瀬 『mini』っていうファッション誌を意識することだったり、スタイリストの石井さんからアドバイスをもらうことだったり、それらを自分が担当しているコーデに取り入れて、良いものにしていって。「大変だけど楽しい」っていうのが、やっぱり1番思ったことでした。

―― この企画を経験して、皆さんが思ったこと、感じたことを教えてください。

小柴 この『mini』とのコラボ企画は、スタイリスト科全員にとって、かなり思い入れのある企画です。その分、自分達の企画が通って「良いページを作らなきゃいけない」っていうプレッシャーは正直重かったです。でも、皆で協力して最終的には満足のいくものが完成したので、本当に良かったと思っています。

鈴木 僕は男なので、普段読む雑誌も違うし、自分が女性向けのコーデを考えて、それが実際の紙面になるなんて想像もつかないことで。コーデを組んだとき、「結構かわいくできたじゃん」って思ってたのが、実際に撮影の日にモデルさんが着てるのを見て「超かわいくできてんじゃん!」って、めちゃめちゃ嬉しくて、感動しました。

加瀬 「コーデを考える」っていう、自分が好きなことだからこそ頑張れることってやっぱりあるんだなって思えたし、頑張ったこと、大変だったこと、全部含めて楽しくって、経験できてよかったです。

渡辺 皆でわいわい楽しかったです(笑)!

 

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