「『mini』の表紙から感じるストリート系ファッション。」
―― 皆さんが思うファッション誌『mini』の印象を教えてください。
齋藤 『mini』は若者向けのストリートカジュアルな雑誌で、可愛らしさだけでなくクールな部分もあると思っています。odaに入学する前から『mini』を読んでいて、パンツやスニーカーなど、メンズライクなコーデをよく取り上げている印象がありますね。
中井 私は表紙に惹かれますね。書店でもよく見かけるし、表紙を見ただけでストリート系ファッション誌だなって伝わりますよね(笑)。今人気の女優・俳優・モデルが表紙になっていて手に取りやすいファッション誌だと思います。
平林 自分も手に取りやすいファッション誌だと思います。『mini』とのコラボ企画がきっかけで、これまでに発行された誌面を何冊か読みましたけど、自分たち世代に人気のインフルエンサーがたくさん出ていて読むのが楽しかったです(笑)。
「『mini』のジェンダーレス宣言。男女ペアでのコーデ。」
―― 今回のページのテーマは「スカーフで魅せるシミラールック」ですね。このテーマになった経緯やコーディネートを組むにあたって意識したことを教えてください。
齋藤 これまでにodaの先輩たちが取り組んだ企画では女性モデルだけが起用されていて、男性モデルは出ていなかったんです。『mini』は「ジェンダーレス宣言」をしていて男性モデルも女性モデルも出ているので、私たちは両方を取り入れた企画をしたいと思って、今回は男女ペアでのシミラールックコーデ※を特集することにしました。(※同じアイテムは使わず、色・形・柄などで統一感を出すコーディネート)
平林 そこに何かアクセントになるアイテムが欲しいよねってなったんです。この企画が5月号に載るので、初夏のコーディネートにアクセントとなるアイテムがないかなみたいな。そんなときに有名なインフルエンサーがスカーフを付けていて「スカーフいいかも!」ってなったんです(笑)。スカーフにはエレガントで大人なイメージがあるので、あえて若者のファッションに取り入れたいと思って決めました。
中井 最初はバッグにつけたりヘアバンドとして巻いたり、たくさんアレンジしようと思ってたんです。けど、それだと読者が一目で理解できないというアドバイスを受けて、「確かにアレンジしすぎると分かりづらいな」って。ファッション誌に載せることを意識して、パッと見ただけでも素敵と思ってもらえるようなコーディネートに仕上げています。
「多くの読者が真似しやすいコーディネートを。」
―― はじめてページを見たとき、様々な系統のコーディネートで「スカーフ」が使われていて、どれもminiのイメージにぴったりなカッコ良さと可愛さを両立させて仕上がっていると思いました。コーディネートのポイントなど是非聞きたいです。
『mini』の誌面で使用する写真を撮影
斎藤 男性も女性も「真知子巻き」をしているのがポイントですね。最初は別のアレンジをする予定だったんですけど、スタイリストや編集部の方からのアドバイスで「真知子巻き」をすることになって。二人で一緒に「真知子巻き」をすることで、よりリンクしたコーディネートになっています。
中井 スカーフには女性のアイテムというイメージがあるので、男性読者が「真知子巻き」を試すのは難しいかなって思っていましたけど、プロのスタイリストの方から「キャップをかぶったりサングラスを付けたりすることで、男性も真似しやすくなるんじゃない?」って案を頂いたんです。
撮影したデータを学生たちが現場でチェック
平林 その案に決まったのが撮影2日前だったので大変でしたね。そこから頑張ってリサーチしたり、クラスメイトからアイテムを借りたり(笑)。当日はモデルの方に気に入ったアイテムを選んでもらって身に着けてもらいました。
斎藤 キャップやサングラスを追加したことでメンズらしさが出て真似しやすいコーディネートになったよね。
「学生主体じゃないと経験できない“責任”と“やりがい”。」
―― それでは『mini』とのコラボ授業を終えての感想を教えてください。
平林 発売されるのが楽しみですね。自分の提案したコーディネートを早く家族や友人に見せたいです(笑)。この授業はodaに入学した理由の一つだったので、経験ができて嬉しかったです。準備や撮影は大変だったけど、これから社会に出て活躍するために役立つ経験ができたかなと思ってて。スタイリストさんや編集長が自分の知らない用語を使うことがあったので、知識を付けるために日頃の授業ももっと頑張ります(笑)。
中井 私も入学前から『mini』とのコラボ授業が楽しみでした。インターンで企画に参加することはあったんですけど、こんなに多くのことを任せてもらえる企画は初めてだったので少し緊張しました。インターンではスタイリストのサポート役として動くことが多いですけど、この授業では私たちが主体となって動かなきゃいけなくて。現場の方は私たちを学生扱いしないで、一人のスタイリストとして接してくれたので、インターンよりも責任を感じる貴重な経験になりましたね。
齋藤 リーダーのようなポジションだったので「私たちがしっかりしなきゃ」というプレッシャーはありましたね。クラスメイトに指示を出さなきゃいけない場面が多かったけど、自分のことで忙しくて、周りのことを考えながら動けなかったなって思ってて。だけど、クラスメイトがフォローしてくれたので本当に助かりましたね。特に洋服とタグを管理する細かい作業はインターンで経験している子が担当してくれて、とても分かりやすく整理してくれたんです。大変でしたけど、みんなと協力してやりがいを感じながら楽しく取り組めました。
先輩が学んでいる学科
在校生と直接話してみよう!
織田ファッション専門学校の
オープンキャンパス!

ファッションアイテムを製作

ファッションの仕事を体験