私がファッションを学ぶ理由 Vol.7

「『合わない』を取り払って見えたのがファッションの進路だった」

世間的にはそう多くないファッション学生…
彼らはどのような思いでファッションを学んでいるんだろう?
共通のテーマで聞くインタビュー連載企画!

佐々木 一真/ファッションビジネス科

実はファッション分野への進路を決めたのは高校3年のギリギリの時期。織田ファッション専門学校でファッションビジネスや洋服の素材、服飾について学んでいる。今はやりたいことが見つかった。千葉県立 四街道北高等学校出身。

※2023年1月18日(水)に行われたインタビューです。


「自分に合わないものを取り払った先で見つかったもの」

―― 佐々木さんがファッションに興味を持ち始めた時期やきっかけについて教えてください。

質問に答える織田ファッション専門学校のファッションビジネス科の学生

佐々木 友人と服を買いに出掛け始めた中学生の頃です。それまではあまり興味がなかったのに、たくさんのアパレルショップを訪れて、感性が刺激されて、ファッションにこだわりを持ち始めました。

―― 急にみんなお洒落を意識し始める時期というか。

佐々木 まさにそうでした。自分と向き合うことが多くなって、いろんなことに目覚め始める時期ですよね。自分にとってはそれがファッションでした。

―― なるほど。進路に据えたのも同じタイミングでしたか?

織田ファッション専門学校のファッションビジネス科の学生のテイストミックスコーデライダースとワイドパンツを合わせるテイストミックスコーデ

佐々木 いいえ。ファッションの進路を考え始めたのは高校3年生の夏でした。いい加減そろそろ進路を決めなきゃいけないのに、やりたいことが全然見つからなかったんです。だから、消去法で気が進まないことを引いていって残ったのがファッションで。

―― 探して見つけたといういうよりも削ぎ落したら見つかった感じですね。

佐々木 確かに(笑)。ただ、ファッションを進路として考え始めてからは、具体的にやりたいことが見えてきたような感覚がありました。

「先生もクラスメイトもひとつの服から得られる情報量が多い」

―― 行きつくまでの過程が何であれ、夢中になれることに出会えたのは貴重です。佐々木さんの思う、これはファッション学校あるいはファッション学生ならではだなと感じることは何ですか?

織田ファッション専門学校のファッションビジネス科の学生のモノトーンコーデボリュームのあるパンツスカートを合わせたモノトーンコーデ

佐々木 先生ともクラスメイトとも服についてとことんマニアックな話ができることですね。服にかける時間や思いが別分野の人とは全然違っていて。あとは掛けるお金もそうか…(笑)。学外の友人と話すことももちろん楽しいのですが、ファッション学生同士でしか盛り上がれない話題があります。

―― ファッションっていう一点においては特別なものがあるんですね。

織田ファッション専門学校のファッションビジネス科の学生のニュートラルカラーコーデメッシュのインナーをレイヤードしたニュートラルカラーコーデ

佐々木 同じ服を見るにしても、ファッションを学んでいるかいないかで、やっぱり入ってくる情報量は大きく変わってくるのを感じます。例えば、ブランドコンセプトや背景、シルエットや細部の装飾へのこだわり、もっと深いところまで行くと使われている生地やそれによってもたらされる機能まで。

―― 得られる情報量が同じ人の輪にいると熱く語り合えそう。

織田ファッション専門学校のファッションビジネス科の学生の光沢のある素材のコーデジャケットのフラップとボトムスを光沢のある素材で合わせて統一感を

佐々木 そうですね。ファッションの話題は尽きないです。感性だけじゃなくて、お互いがその服の良さを理屈でも分かっていると、どこまでも広がるし面白いです。

「こだわりの服を生地や素材選びから作り上げる」

―― ファッションを学んで味わっているからこそですね。佐々木さんの好きな授業について教えてください。

織田ファッション専門学校のファッションビジネス科の学生のレイヤードコーデレースとメッシュを3重にレイヤードしたコーデ

佐々木 メインで学んでいるのはファッションビジネスですが、服飾の授業も好きです。自分の好きなデザインで作れますし、完成したときの達成感は堪りません。生地屋を訪れて、こだわりの生地や素材を選ぶのも楽しいです。

―― 実際に作ったものを着ることはありますか?

織田ファッション専門学校のファッションビジネス科の学生が製作したコート完成した自作の変形袖ロングコート

佐々木 あります。友人と出掛けるとき「これ、どこのブランド?」って聞かれることがあって、自分で作ったと伝えると驚かれます。そのリアクションを受けて嬉しくなります。

―― ファッションの学校にいると、服は作れて当たり前って感覚になって麻痺しがちですけど、一般的な感覚だと想像もつかないことですからね。

織田ファッション専門学校のファッションビジネス科の学生が製作したコートの袖こだわった変形袖のシルエット

佐々木 それに少しずつ技術力も上がっていくので、友人たちの驚き具合も変わってきます。今はコートの製作に取り掛かっているのですが、完成するのが本当に楽しみです。難しい仕様で作っているので大変ではありますけど…(笑)。

「学んでいて楽しいのは、自分がやりたいことだから」

―― 仕上がったあとの周りの反応が楽しみですね。佐々木さんのこれからの目標は何ですか?

佐々木 将来的には生産管理の職に就きたいと考えています。

―― ブランドがシーズンに合わせて生産する服を材料の手配から納品まで管理する仕事ですね。

生地屋を訪れる織田ファッション専門学校のファッションビジネス科の学生日暮里の生地屋で作品用の素材を選んでいる場面

佐々木 そうです。ファッションの学校に入学してファッションビジネスや服飾について学んでいると、良い生地や素材が使われているから、良い服に仕上がるということを実感します。ぱっと見では同じように見える服であっても、実は全然作りが違うっていうのがわかるようになってきたんですね。

―― 先ほどの先生やクラスメイトとの話題にも繋がりますが、服の良さは見た目だけではないという。

笑顔で将来を語る織田ファッション専門学校のファッションテクニカル科の学生のモードなコーディネート

佐々木 はい。だからこそ、新しい服が生産される過程に自分が入ることで、より品質の高い服として市場に出回るように、コントロールできるようになりたいです。

―― 業務的にも材料の手配~納品までに関わることなので、幅広い知識が必要ですよね。

佐々木 そうですね。今は素材に関する知識の習得や、ファッションビジネスに関する検定でより高い級を取得できるように励んでいます。学ぶことも楽しいんです。自分がやりたいことなので。

―― 佐々木さんがファッションを進路に選んだこと、とても嬉しいです。資格取得のサポートや就職活動の相談、是非学校を頼ってください!

織田ファッション専門学校ファッションビジネス科の学生のスナップ

先輩が学んでいる学科

ファッション
ビジネス科

リアル×オンライン
ブランドの価値を最大化する

ファッションビジネス科

在校生と直接話してみよう!
織田ファッション専門学校の
オープンキャンパス!

織田ファッション専門学校_オリジナルパーカーを着ている学生

ファッションアイテムを製作

織田ファッション専門学校_ファッション誌のコーディネートに挑戦する学生

ファッションの仕事を体験

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