2019/02/22

学生×教員 スペシャル対談

デザインを楽しんで、そして形にするために


対談者

秋山 祐斗 さん(右)/学生

[千葉県立 行徳高等学校出身]
ファッションデザイン専攻科

大原 由梨佳 先生(左)/講師

ファッションブランドIN-PROCESS(イン-プロセス)にて代表兼デザイナーを務める。
秋冬'10/11より、東京コレクションに参加。ロンドン・コレクションでのNEW GENERATION賞や、DHLデザイナーアワード賞、新人デザイナーファション大賞などを受賞。
織田ファッション専門学校では非常勤講師として「デザイン」の授業を担当。

現役デザイナーの講師とデザイナー志望の学生、2人の対談です。
2019年2月22日(金)に行われた対談です。


「デザイナーになりたいという意識は、はじめからあった」

―― 大原先生がファッションを好きになったのはいつ頃ですか?


大原 小さい頃から絵を描くのが好きで、漫画の絵を真似して描いていました。高校のときに友達と家庭科クラブを立ち上げて学校の文化祭でファッションショーをやったりしてましたね。自分の洋服を作るような感覚で。そのあたりから自然な流れでファッションに興味を持ち始めました。制服が無い高校だったので、髪の色を変えるのも自由でしたね。当時から原宿にもよく行ってて、いわゆる裏原的な、あまり他の人が着ないような奇抜な服を着ていました。

―― 数ある職種の中でもファッションデザイナーを選んだのはなぜでしょう?

大原 ファッションに限らず、クリエイトすることが好きだったので、デザイナー職ははじめから意識していました。グラフィックデザイナーになりたいと思ったこともありましたね。

秋山 先生のブランドのプリント部分から、グラフィックデザイナーとしての一面も見えてきます。


「直感で『これ、いいな』って思えたのがファッション」

―― 秋山くんがファッションを好きになったのは?

秋山 僕がファッションを好きになったのは高校3年生の頃です。ちょうどそのときK-POPに興味を持ち始めた時期で、ミュージックビデオの中で韓国のアイドルが着ているファッションをカッコいいなって思って、使われているブランドとか調べるようになったんですよね。そうしていくうちに、いつの間にかファッションにハマっていきました。

―― その流れで進路選択にも?


秋山 そうですね。当時は全然進路が決まってなかったんですけど、直感で「これ、いいな」って思えたのがファッションで、自分の中ではこっちの道に進みたいってなって。僕も、もともと小さい頃からクリエイティブなことが好きで、グラフィックデザインや建築デザインも進路としては考えてたんですけど、その中でもファッションが一番しっくりきました。


「計算しながら、イメージした形に仕上げていくのが楽しい」

―― 秋山くんの好きな授業は何ですか?

秋山 服飾の授業です。ものづくりが好きなので、自分でスタイル画を描いてパターン1を引いて作る流れが面白いなと思います。1年生の頃から服飾の授業がありますけど、飽きずにずっと集中してやっていられるなって。

1 パターン…平面のデザイン画を、立体物として成り立たせるための服の設計図、型紙。

大原 縫製とかも好きなんだ?


秋山 はい。立体を頭の中で考えるのは得意なので、「このパターンのこの形状をこうしたら、こういうシルエットになる」って計算をしながらトワル2を組んで、イメージした形に仕上げていくのが楽しいです。

2 トワル…洋服を作る際に仮縫いとして作るサンプル。または、それを作る際に使う布地のこと。

―― 大原先生はデザイナーという立場ですが、服を作ることも好きですか?

大原 好きですね。何でも自分でやりたがるタイプなので、デザインから一連の流れで作るのはやっぱり楽しいです。


「自分が作りたい服=売れる服ではない。そのバランスをどう取るか」

―― 大原先生はデザイナーとして仕事をされている中で、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?


大原 自分達が作った服を着ている方が嬉しそうにしていると、こちらも嬉しくなりますね。実際に着られている方にお会いしたとき、「この服を着ていると、たくさんの人に褒められる」という言葉をいただくことがあって、とても嬉しいです。

―― 一方で、仕事をしている中での苦悩はありますか?


大原 数だけでいうと、苦悩のほうが多いです(笑)。私は自分のブランドをパートナーとやっているので、服作りのすべてのことを自分たちでやらなくてはいけない大変さがあります。もちろん、個人事業主なので同時にビジネスや経営のことを考えないといけないですよね。自分たちが作りたい服=売れる服では決してなくて、そのバランスをどう取っていくか、どう落とし込んでいくかっていうのは、毎シーズンごとに悩んでます。自分の好きなことを仕事にするってなると、ここは避けられないですよね。


「固定概念から離れたほうが、新しいデザインが思い浮かぶ」

――秋山君がこれまでの学校生活で印象に残っているのは?

秋山 OFDC3で受賞したことです。今までにやったことがない服の作り方をしたこともあって、その過程でいろんな壁に当たったんですけど、最終的には形になって賞をもらうことができました。その賞を貰えたことは学校に入ってから最も嬉しかった出来事ですし、これからももっと頑張ろうって気持ちになれた瞬間でもありました。

表彰式の様子。右が秋山君の製作した作品


3 OFDC…数十年に渡って毎年開催されてきた織田ファッション専門学校の学内コンペティション

大原 今回は縫わないっていうね。


秋山 そうです。ネットに結束バンドをつけていくので、プラモデル的な要素もあります。「服を作る」って考えを一旦忘れて、とにかく「作品を作る」っていう考えで取り組みました。形になるんだったら何でもいいんじゃないかなって。固定概念から離れたほうが、新しいデザインが思い浮かぶので。そういう気持ちで挑戦しました。

―― 新しいことをやりたいって思えるところが非常にアーティスティックですね。

秋山 奇抜なのが好きですし、周りと被りたくないっていうのがあって、それが作品にも現れましたね。


「自分を売り込んでいくために行動し続ける」

―― 学校生活を送る上で意識していることってどんなことがありますか?

秋山 雑にならないようにと心掛けています。時期的に授業が詰め詰めのときは、つい適当にしてしまいたくなる気持ちも出てくるんですけど、そこは一度冷静に考えて、服作りも座学の授業も気が緩まないようにしています。

―― なるほど。秋山君のこれからの目標を教えてください。


秋山 もう最高学年なので、学校の中で授業を受けるだけじゃなくて、学校の外に出てファッション業界のイベントやワークショップに参加したいです。他の学校の友達も誘って、ファッション・ウィークやブランドのパーティーにも積極的に参加する予定です。実際に業界で活躍されてる方たちに、自分を売り込んでいけるような1年にしていきたいですね。行動し続けようかなと。

大原 そういうのはとても大事ですね。実際にファッション業界にいる私の友人も、在学中から積極的に動いて、自分にスポンサーをつけて活躍の場を広げていきました。


「何が好きで、何を作りたいかっていう自問自答から始まります」

―― ファッションデザイナーという職業を楽しむためにはどんなことが必要でしょうか?

大原 服自体を好きでいることはもちろん大事です。それに加えて、クリエイションを楽しめるかどうか。また、続けていけるかどうかが重要になってきます。

―― ファッションデザイナーを目指す人に大原先生から伝えたいことはありますか?


大原 今はインターネットがあるので、どこにいてもたくさんの情報を得ることができます。必要な情報はすぐに手に入るのでとても便利ですよね。でも、それだけで満足せずに行動して、自分が好きなことも嫌いなことも含めて、貪欲に情報を掴んでほしいです。その中には様々な出会いがあって、自分の財産になっていきます。

秋山 それをやっていくうちに自分らしさも出てきそうですね。

大原 ですね。自分は何が好きで、何を作りたいかっていう自問自答からクリエイションは始まります。それは社会に出てから何を提供していきたいかっていうことに繋がると思うので、学生のうちに自分に問いかけつつ経験を増やしていってほしいです。



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