トレンドカラーはいつ?誰が?
ファッションやメイクに取り入れられるトレンドカラー。いったい誰が、どうやって決めているのでしょうか?この記事ではトレンドカラーの秘密についてご紹介します。
トレンドカラーとは
トレンドカラーとは、その1年間または半年間で流行するとされる色彩のことです。トレンドカラーが発表されると、その色を使用したファッションやメイクが流行るので、オシャレに敏感な方なら欠かさずチェックしておきたい情報でもあります。ではこのトレンドカラーは、どのようにして決まっているのでしょうか。
トレンドカラーを決めている団体は3つある
トレンドカラーは、2年前に既に決まっているという話は聞いたことがある方も多いでしょう。生活している内にだんだんとトレンドができていくのではなく、既に誰かに決められているというのは、初めて聞いたときにショックを受けたかもしれません。しかし、実はトレンドカラーを発表している主要な団体が3つあるということはご存知でしたか?以下ではその団体の概要と、それぞれの団体が2019年の春夏、またはその年の1年間を通したトレンドカラーに選んだ色をご紹介します。
インターカラー
インターカラー(国際流行色委員会:International Commission for Color)とは、アメリカ・イギリス・韓国・スイス・日本・フランス・ポルトガルなど現在17カ国で構成されている流行色選定機関です。スイス・フランス・日本の3カ国によって1963年に作られました。インターカラーでは、加盟している国それぞれが提案色を持ち寄って話し合い、トレンドカラーを決めています。シーズン2年前の6月に春夏カラー、12月に秋冬カラーを決定します。
JAFCA
JAFCA(一般社団法人 日本流行色協会、Japan Fashion Color Association)は1953年に創立されて以来、カラートレンドについての情報を提供している団体です。日本でインターカラーの会議に参加しているのは、このJAFCAです。またインターカラーによって流行色が決定されたあと、日本の社会動向と照らし合わせて、日本独自のトレンドカラーを決定するのもJAFCAで行われています。JAFCAでは各産業のスペシャリストとともに会議を開き、シーズンの1年半前にトレンドカラー(JAFCAファッションカラー)を決定しています。
パントン
パントンは、世界共通の色見本を作っている会社です。そのパントンも、「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」という1年のテーマカラーを発表しています。パントンが発表した2019年のパントン・カラー・オブ・ザ・イヤーは、「PANTONE 16-1546 Living Coral(生き生きとしたサンゴ)」です。ピンクとオレンジを混ぜたようなコーラルカラーで、親しみがあり元気をもたらすような色合いとなっています。
このように、わたしたちに関わるトレンドカラーを発表する機関は3つあります。それぞれ別のカラーをトレンドとして発表するので、ぜひすべてのトレンドカラーをチェックしていきたいですね。
織田ファッション専門学校では……
織田ファッション専門学校では、日本一のデニムメーカーであるカイハラ株式会社とのコラボ授業を、カリキュラムの中に取り入れています。デニムは様々なトレンドカラーに合わせられる万能アイテムです。